コラム『靴の寿命について~コバを磨け!』

こんにちは、BROSENTの清水です。

こんにちは、BROSENTの清水です。

今回は靴の寿命についてちょっとお話したいと思います。。。

靴屋をやっておりますと時々お客様から、「この靴ってどの位もちますか?」と聞かれることがあります。
これがまた非常に難しい質問です!
持っている足数、履く頻度、ご本人の体重、体質、履く環境などによって大きく異なってくるからです。
ではこれらの条件を無視して考えた場合はどうでしょう?
年数では言えませんが、製法によって靴の寿命が異なるのは間違いありません。

では靴の製法ってどんなものがあるのでしょうか?
靴の主な製法は大きく分けると3つに分かれます。
1.セメンテッド製法-アッパーとアウトソールを接着剤で付ける製法。
2.マッケイ製法-アウトソールを、インソールに縫い付ける製法
3.グッドイヤー製法-インソールとアッパーをウェルト(アウトソールを着ける為のパーツ)に縫い付け、アウトソールをウェルトに縫い付ける製法。

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これを靴の寿命と言う観点から特徴を見ていくと。。。

セメンテッド製法
・ソールの張替がほぼ出来ない。(やろうとすれば出来るのですが、ソールを剥がした際に接着面が傷んでしまうため、変えてもすぐに剥がれる可能性が高いのでお勧めしません)

マッケイ製法
・アウトソールは縫い付けなので、縫ってある糸を切ればソールの張替が可能です。ただしインソールに直接縫い付けてあるため縫い穴の問題で交換しても1~2回程度。

グッドイヤー製法
・ソール交換の際アッパーやインソールには触れないので、2回、3回、多いと4回程度までソールの張替が可能。生産したメーカーなら木型があるので、ウェルト交換まで可能。

ここまででグッドイヤー製法がダントツで寿命が長いのは分かりましたね?もちろん一番手が込んでいるので価格的には。。。ですが(-_-;)


続いてはお手入れ方法による寿命の伸ばし方です。
そしてそのグッドイヤー製法の靴を更に長持ちさせるのが、以下の方法です。

前述したとおりグッドイヤー製法はウェルト、日本ではコバと言われるパーツにアウトソールを縫い付けています。
つまり。。。ウェルトを長持ちさせる=ソールの交換可能な回数を増やす=靴が長持ちする、と言うことになる訳です。
物を大事になさっている方や靴好きの方、きれい好きの方、お洒落な方ならアッパー(甲部)にはクリームを縫ってお手入れをなさっていると思います。
その際ウェルトにもクリームを塗っている方は意外と少ないです。
大概のウェルトは革で出来ているので、ほっておくと乾燥して硬くなり、終いには割れてしまいます。
アッパーに塗るクリームで栄養を与えることでそれを回避することが出来るので。

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更に!つま先などを光らせるポリッシュを薄く塗ることで水を弾く効果が得られるのでこれもお勧めです!
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コバを磨くことで靴全体がきれいに見えるようになるので、是非やってみて下さい。
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最後に底面に【ソールモイスチャライザー】を塗ってアウトソール本体にも栄養を与えましょう。
乾燥によるひび割れ防止だけではなく、減りを抑えることが出来る優れものです。
水分、養分を含んだ生のカツオは鰹節削りで削れませんが、乾燥した鰹節は削れる、と言う私の表現で分かるでしょうか。。。(-_-;)

ぜひ実践して大切なお靴を長く履いて下さいね!



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by brosent | 2016-12-06 16:56 | 革靴