2017年 01月 29日
コラム『靴のバランスについて~おじぃの教え』
こんにちは。。。BROSENTの清水です。。。
以前英国王室ご用達メーカーでもあるTricker's社にレオナルド・ロビンソンなる名職人がいました。
現在は定年なさっていますが、私が若い頃から可愛がってくださり、色々と靴について教えてもらった靴のお師匠の一人でもあります。
今回はそんなお師匠から教えてもらった話です。。。

バランスが悪ければどんなに良い木型を作っても、どんな良い素材を使っても意味が無くなってしまうからです。
自分で靴を作っている時や、外で靴を見かけると彼は良くバランスを確認していました。
どうやって確認するかと言うとヒールとソールの一番出ている部分を板の角などの水平な部分に当てるのです。
こんな感じです。

下の写真で説明してみましょう。
まず良い例から。

良い靴は靴を並行に置いた時にヒールの最後部がちょっとだけ浮いた状態、ないしピッタリ付いています。
真新しい状態ではちょっと浮きが在って構いません。
この程度の浮きは店頭に置いてあるだけで自重で潰れてピッタリになります。
因みにこの靴はBROSENTの靴です(;^_^A
続いて悪い例を。

特にヒールの最後部に大きな隙間が出来てしまっているものは良くありません。
青い矢印に関しては靴の特徴と言うか、目的によって差が生じるのでバランスにはあまり関係がありません。
青い矢印はトゥスプリングと言われ、その靴の持つ歩行に関する特徴が現れます。
これに関しては次回お話しますね。
と言う訳で靴をお買い求めになる際のチェックポイントの一つにしてみては如何でしょうか?
ただし店頭でこれやってると、うざったがられるか、不思議な目で見られるので、こっそりやりましょうね(;^_^A