ブログ『柔らかい&軽い=歩きやすい。。。ではない』

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こんにちは、BROSENTの清水です。
ちょっと前に本間君のブログにも掲載されたこの靴。
イタリアの某ブランドのアンクルブーツです。
アンライニング、内張りがしていないので超柔らか&超軽量です。
ソールはかなり薄く柔らかいレザーを使っており、アッパーの柔らかさ&軽さと相まってまるで布袋を履いているかの如しです。
柔らかい靴好きな方多いですよね。
でも待ってください!
【柔らかい靴、軽い靴=歩きやすい靴】ではない事ご存知でしたか?
むしろ【柔らかい靴、軽い靴=疲れやすい靴】なんです!!
本日はそんなお話です。。。

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いきなり『え~っ!?』と言う話から始まりました今回。
でも事実なんです。

靴屋さんでよく見かける光景ですが、柔らか~い、軽~い靴を履いて、その場で踏み踏み。。。『ん~、柔らかくて良いね~!』と言う場面。
確かにその場で立った状態で履く分には柔らかくて軽い靴は良いでしょう。
しかし皆さん一日の中で棒立ちをしている時間ってどの位ありますか?
実際はほとんど無いと思います。
人間大体は動いてるもんです。
つまりは歩いている時間の方が圧倒的に多いんですね。

想像してみて下さい。
布袋に足を突っ込んで歩いているところを。。。
まず足が固定されないんで靴の中で足が動きまくります。
足、特に力の入る親指辺りが無意識に動かない様に踏ん張ります。
その踏ん張りが脛に負担をかけます。
脛の負担が膝に、膝の負担が腰に来ます。
そりゃあ疲れますよね~。

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また柔らかい薄い底材は地面からの衝撃を直接足に伝えます。
そんな靴で一日中歩いたら足が痛くなるに決まってます。

ではどんな靴が歩きやすいんでしょうか?

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典型的な歩く靴と言えば登山靴、トレッキングブーツです。
条件は【適度な重さがあること】【つま先が上がっていること】【ソールに適度な厚みがある事】の3つです。
まず【適度な重さがあること】から解説していきましょう。

ちょっと考えれば分かる事ですが、歩く時に足の筋肉の力を使えば使う程疲れます。

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人間は歩く時、後ろにある足を前に踏み出すことで前進します。
当たり前です。
その際後ろにある足の重さを振り子の原理で振る事で効率よく足を前に踏み出しているのです。
これに靴の重みを加える事で、より効率的に足を前に出すことが出来るようになります。
逆にこれが軽ければ軽いほど、足の筋肉をフル稼働して踏み込むことになり、これが筋肉の疲れに影響するのです。

続いては【つま先が上がっていること】です。
これも図を見てみましょう。

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左にある○がつま先が上がった靴を表しています。
右の□がつま先が上がっていない靴です。
これらを後ろから押しているところを想像してみて下さい。
丸い方は転がりますが、□は転がらないですよね?
つま先が上がっている方が推進力があるのは当然です。

最後の【ソールに適度な厚みがある事】は先程書いた通り地面からの衝撃を和らげる効果があります。

歩きやすい靴、お分かりになりましたでしょうか?
でもトレッキングブーツで仕事には行けません。
では仕事行くのに履けて、歩いて疲れない靴とはどんな靴でしょう?

答えはグッドイヤー製法であること、です。
グッドイヤー製法の場合その生産工程の問題上アッパーにある程度厚みが必要となります。
これがしっかりとした足の固定と、適度な重さを生み出します。
また足の裏はインソール、中物(コルクなど)、アウトソールと3層構造になっており、地面からの衝撃が直接足に来ることがありません。
あとは【足に合った木型を使っていること】【きちんとサイズを見ることが出来る販売員から買うこと】でしょうか。

皆さんこれを参考にして快適なシューズライフをお楽しみください!


あ、あと本日のお話は歩きやすい靴、疲れにくい靴のお話です。
『移動は常に車だし、100%オフィスワークです』と言う方は当てはまりませんので、その点ご注意くださいね。

ではでは。



※2017年8月15日掲載

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by brosent | 2018-04-14 18:46 | 革靴