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こんにちは、BROSENTの清水です。
皆さん靴を買う時に『一生ものですからね~』と店員さんに言われたことありませんか?
確かに1年に2~3回しか履かないと言うのであれば一生もつかもしれません。
ですが通常使いの靴で一生もつ靴なんてごくごく稀です。
とは言え出来るだけ長持ちはさせたいですよね?
今日は革靴を長持ちさせる5つの規則をご紹介します。
どれも技術がいる特別なことはありません。
そもそも革靴のお手入れに大層な技術がいるなら革靴はそんなに普及しなかったはずです。
では参りましょう!

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規則1
シューツリーを入れましょう

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1日履いた革靴はソールが反り返った状態となる為、それに引っ張られてアッパーも反り返った状態になっています。(上の写真の左側)
放っておくと矢印部分に亀裂が入ります。
いくらソールが変えられるからと言って、アッパーがダメになったらそれまでです。

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シューツリーを入れる事でソールの反り返りを元に戻し、上の写真の右側の様に綺麗な状態を保つことが出来ます。



規則2
定期的にアッパーに栄養を与える

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これは当たり前ですよね。


規則3
ウェルトにもクリームを塗る

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グッドイヤー製法の場合ウェルトと言うパーツがあります。
写真の赤矢印のパーツの事で、このパーツに本底=アウトソール(青矢印)の縫い付けを行います。
アウトソールを交換する際、ウェルトは交換しません。
このウェルトが壊れてしまうと基本的にオールソール交換が不可になります。
ですのでこのウェルトは大事にしないといけません。
革で出来ていることが殆どなので、アッパー同様保湿が必要となります。
殆どの場合アッパーと色を合わせていることが多いので、アッパーにクリームを塗る時にこの部分も一緒に塗っちゃって下さい。
ウェルトだけきちんとお手入れをする方もいらっしゃいますが、面倒なので一気にやってしまいましょう。
その方が楽です。


規則4
オールソール交換は先延ばしにする

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規則3で書いたようにアウトソールはウェルト言うパーツに縫い付けられています。
ウェルトも革製なので何度も縫うとダメージが蓄積されてしまいます。
ですのでアウトソールの交換にも回数の限度があります。
グッドイヤー製法の場合でも頑張って3~4回程度だと思います。
したがってアウトソールの交換はなるべく先延ばしにしましょう。
上の写真のような状態になってからでも遅くはありません。

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アウトソールの交換を行う前はヒール、ないしトップリフト=ヒールの一番下のパーツの交換を適宜行うことをお勧めします。
交換の目安はトップリフト交換が青線、ヒールの全交換が赤線となります。


規則5
ソールにも栄養を与える

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意外とやっている方が少ないのがこれです。
革底の場合適度に栄養を与えないとソールの減りの進行が速く進みます。
『乾燥したカツオ節は削れるが、生のカツオは削れない』理論です。

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専用のクリームがあるので、是非使ってみて下さい。
塗るだけなんで簡単です。
上の写真を見てもらっても乾燥した状態と潤っている状態の違いがはっきりと分かると思います。


と言う訳でこの5つの規則。
全然やっていないのと、全てやっているのでは靴の寿命が倍以上違ってくると思います。
最初に書きましたが全て簡単なので是非実践してみて下さい!!


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by brosent | 2018-06-24 19:25 | 革靴

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こんにちは、BROSENTの清水です。
皆さんの靴を買う時の選択基準第1位は何ですか?
デザイン、色、シルエット、ブランド、履き心地など色々有ると思います。
ですが敢えてこの中で第1位を選ぶとしたらやはりデザインでしょうか?
お買い物をする際お店で店員さんに『〇〇〇を探しているんですけど。。。』と言う時、デザイン名を知っていると何かと便利です。
『ん!出来る!』と思われればそれ相応の対応もしてくれるはず(?)です。
本日は靴のつま先のデザインについてお話したいと思います。
なるべく多く靴の専門用語を入れていきますので、良かったら覚えておいて下さい。
靴に詳しい方にとっては当たり前の話になりますが、ご興味の有る方は是非お付き合いください。

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まずは最もシンプルなデザインから。
つま先に何もデザインが入っていないものをプレーントゥと言います。


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上の写真の違い分かりますか?
靴紐を通す部分=レースステイ、フェイシングのデザインが異なります。
上を外羽根式=ダービー(英)、ブラッチャー(米)、下を内羽根式=オックスフォード(英)、バルモラル(米)と呼びます。
外羽根の方がややカジュアルな雰囲気となります。
靴の名称を言う場合は『外羽根式プレーントゥ』とか『外羽根のプレーントゥ』、かっこを付ける場合は『プレーントゥ・ダービー』などと呼びます。


続いては日本では一文字と呼ばれるデザイン、ストレートチップです。

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まずストレートチップと言う名称ですが、海外では呼びません。
海外ではキャプトゥと呼びます
上に3種類のキャップトゥの写真がありますが、一つずつ微妙に異なります。

上が何も飾りのないタイプで【内羽根式キャップトゥ】【内羽根式ストレートチップ】と呼びます。
真ん中はパターンの端だけに小さな穴飾り=パーフォレーションが入ったキャップトゥです。
これは海外でも呼び方がマチマチです。
『パンチドキャップトゥ』と呼ぶメーカーもあれば『キャップトゥ・ウィズ・パンチング』と呼ぶ所もあります。
日本では『パーフォレーションが入ったキャップトゥ(ストレートチップ)』で良いと思います。
下は真ん中の『パンチドキャップトゥ』につま先の穴飾り=メダリオンが入ったタイプで『クウォーターブローグ』と呼びます。
靴屋さんで呼ぶ場合は『内羽根のクウォーターブローグ』とか『内羽根のメダリオンが入ったキャップトゥ』と呼べば良いと思います。
これらもプレーントゥ同様内羽根式と外羽根式が存在しています。


続いてはウイングチップ、昔はオカメと呼ばれたデザインです。

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これが一番バリエーションが多いデザインかもしれません。
上が一般的なウイングチップです。
ただしこちらもストレートチップ同様和製英語です。
海外では『フルブローグ』と呼びます。
靴屋さんでは『内羽根式のフルブローグ』『内羽根式のウイングチップ』と呼びましょう。
中はフルブローグから穴飾りを排除したデザインで、『ブラインドブローグ』と呼びます。
『内羽根式の穴飾りの無いウイングチップ』でしょうか。
下は『フルブローグ』の1種ですが、つま先のウイング状のデザインが、ヒール方面まで伸びたデザインが特徴で、これのみ『ロングウィング』と言う名称が付いています。

『フルブローグ』系には他にもこんな亜種があります。

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上はウイングが後方に伸びずすぐに下に落ちる小型の羽根が特徴のデザインで『ショートウィング』と呼びます。
海外ではデザイン名無いと思います。。。
下はウイングに似ていますが、ひし形の意匠が特徴で『ダイアモンドキャップ』などと呼ばれています。
どちらも比較的高額ブランドでの取り扱いが多いマニアックなデザインです。
靴屋さんでは『内羽根式のショートウィング』『外羽根式のダイアモンドキャップ』と呼べばよいと思います。

最後が日本でユーチップと呼ばれるデザインです。

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つま先のシルエットに沿って切り返し=モカが入ったデザインが特徴です。
これまたユーチップは和製英語で、海外では『モカシン・ダービー』などと呼ばれます。
このユーチップのみ一部の例外を除いてほとんどが外羽根となります。
ですので『ユーチップ』のみで通用すると思います。
『モカシン・ダービー』と呼ぶと店員さんに『???』とされると思うのでご注意ください。
亜種として下の写真の様な『ブイチップ』と呼ばれるものもあります。

以上が大体の靴のデザインです。
覚えておくと靴を探す時に便利。。。かもしれません。
ではまた。


※2017年10月26日掲載

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by brosent | 2018-06-17 19:16 | 革靴

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こんにちは、BROSENTの清水です。
『足元を見る』と言う言葉がありますよね?
元々は駕籠屋さんが旅人の足元を見て、疲れ具合を見て値段を吹っ掛けたことに由来する言葉で、値踏みをする、相手の弱みに付け込む、みたいな意味で使われます。
汚さから判断すると言う事なので、少し嫌らしい感じですね。
欧米の場合も足元を見るそうです。
日本とは違い、汚さだけでなく、綺麗さも見るそうです。
さぁその訳とは。。。

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今を遡る事20年程まで、英国王室ブランドTricker's(トリッカーズ)にブライアン・タビナーさんと言う名物マネージャーがいました。
当時70歳くらいで、ノーサンプトンでも重鎮の部類の一人でした。
背が高く、ビシッとスーツを着込み(ポールスミスのビスポークとかも着てました!!)、足元はTricker'sやEdward Greenで腕を振るった名職人レオナルド・ロビンソン氏製作のビスポークと、絵に描いたような英国紳士然とした一方で、バイクやハンティング、フライフィッシングを楽しむと言ったもう憎らしいほどのカントリージェントルマンでございました。
ビジネスだけでなく、新婚旅行などでもお世話になり、私にとってイギリスの父親のような存在でした。
その彼と食事をしている時に聞いたことがあります。
『リッツホテルとかって本当に足元見てるの?』と。。。
答えは『見るよ』でした。


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ブライアン『いいか、トム。仕事でも何でもそうだが、世の中出来る奴は人が気付かない事に気付くものだ。つまりだ、いくらビシッとスーツを着込んでも、細部である靴が汚ければ「この人は細かい点に気付かない人なんだな」と見られる訳だ。高い靴だから良いと言う意味じゃないぞ。高い靴からはお金を持っているか、持っていないかしか分からないからな。親が金持ちだってこともあり得る。たとえ安くても綺麗にしていれば「この人は細かい点まで目が行き届く人なんだな」と思われる。靴は綺麗にしとけよ』

だそうです。靴の綺麗、汚いでその人の性格や力量を測るんですね。
続いてブライアンは言いました。

ブライアン『確かに殆どの人は他人の足元なんか見ていない。見るのはごくわずかの人だ。ただそのごくわずかな人は細部まで目の届く人だ。要は出来る人って訳だ。そういう人にダメな人だと思われるような人間になってはいけない』

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確かにその通りだと思います。
よく『そこまで見ちゃいないよ』と言う人がいますが、ある意味正解です。
ただごく一部細部まで目が行き届いている=出来る人が見ているんです!!
皆さんも【上辺だけの人】と思われないように、靴は綺麗にしておきましょうね!!



※2017年10月24日掲載

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by brosent | 2018-06-10 18:48 | 革靴

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こんにちは、BROSENTの清水です。
毎日雨続きで嫌になりますね。。。
ところで皆さん雨用の靴ってご用意なさってますか?
合成皮革を使った安い靴でも良いのですが、お洒落さんの足元を飾るにはいささか役者不足です。
今回は雨用に買うなら、もとい作るならこんな靴が良いですよ~、と言うお話です。


≪ソール≫

これは言わずもがなラバーソールがベストです。
特にダイナイトやヴィブラムなどのスタッズタイプのソールは厚みがあまりないためドレッシーさが保たれます。
ドレスシューズに適したラバー部材です。
この辺りを選んでおけば間違いないでしょう。

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でもただラバーソールを選んでおけば良いってものではありません。
実は肝心なのは製法です。


≪製法≫

靴の製法には大きく分けて3つの製法があります。
1)セメンテッド製法 アッパーとソールを接着剤で張り付けただけの製法
2)マッケイ製法   インソールとアウトソールを縫い付けた製法
3)グッドイヤー製法 アッパーとインソール、ウェルトと呼ばれるパーツを一度縫い、ウェルトとアウトソールを縫い付けた製法
今回はきちんとアッパーとソールを縫って作ってあるマッケイ製法とグッドイヤー製法に絞ってお話します。
が、文章で書かれても今一つ分かりませんよね。。。(;^_^A
では図解を。

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上がグッドイヤー製法で、下がマッケイ製法です。
さてここで問題。
この2つの製法、どちらかが雨に強く、どちらかが雨に弱いんです。

図を良く見て下さい。
両製法とも底面に糸が出ているのが分かると思います。
その糸がどこに出ているか?これが問題です。
グッドイヤー製法は底面に出ている糸を辿ると、コバと言われるパーツの上面に繋がっています。
つまりは靴の外側に出ている訳です。
一方マッケイ製法はどうでしょう?
底面に出ている糸を辿ると。。。靴のインソール、つまり内部に繋がっています。

外部に繋がっているグッドイヤー製法と内部に繋がっているマッケイ製法。
答えは分かりましたね?
雨にはグッドイヤー製法の方が強く、マッケイ製法の方が弱いんです。
マッケイ製法は糸を通って水分が内部に直接侵入しやすいと言う弱点があります。
もちろん縫い糸にはワックスをかけたり、水を含まないナイロンの糸を使う事もありますが、縫うために穴を開けなければならないので完全ではありません。
ラバーソールでも糸を通って入って来られては防ぎようがないのです。

『でも靴を見ただけじゃ素人には製法は分からないよ』と思われるかもしれませんが、これ意外と簡単です。
確かに見抜きにくい場合もありますが、この基本さえ押さえておけば大概は見分けられます。


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上の写真はグッドイヤー製法です。
グッドイヤー製法は基本コバと言われる部分に糸が出ています。
ここに糸が出ていたら一部の例外はありますが、グッドイヤー製法だと思って問題無いです。
一方マッケイ製法は糸がインソールに出ています。

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例外が無くはないのですが、ここに糸があればまずマッケイ製法と判断して問題はありません。
ブランド名などの刻印が印刷されている中敷きが、全敷きと言われるつま先まであるタイプだと、中を見ることが出来ませんが、上から触れば何となく糸があるかないか分かると思います。


≪素材≫

ぶっちゃけて言うとエナメルが最強です。

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ですがちょっとビジネスには厳しいですよね(;^_^A
ではスエードはどうでしょう?
『スエードって雨に弱いんじゃ?』
いえいえ、決してそんなことはありません。
むしろ強いです。


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上の図を見比べてみて下さい。
いたずら書きみたいな図でスイマセン。。。m(__)m
上がカーフ、下がスエードです。

カーフが雨が直接表面に到達してしまうのに対し、スエードは毛があるため直接表面に届かないのです。
物理的に強いんですね、スエードの方が。
これに防水スプレーをかけておけば結構大丈夫です!!

タイドアップ時などどうしてもカーフを履かなければならない場合は履く数十分前に防水スプレーをかけておいて下さい。
また欧米の人が良くやるんですが、ポリッシュ、所謂靴墨を全体に薄くかけるのも手です。

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欧米ではハイシャインよりこちらの方でポリッシュを使い方が多い位です。


雨に強い靴、イメージ湧きましたでしょうか?
雨用に安い靴を1足買うより、普段も履けるお洒落な靴で対応出来た方が何かと便利だと思います。
是非で雨にも履ける普段靴、お作りになってみて下さい!!


※2017年10月21日掲載

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by brosent | 2018-06-03 19:50 | 革靴