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BROSENTの染替えの最大の特徴は≪染料≫を使う事にあります。
≪染替え≫をメニューにしているところは多々ございますが、その多くは≪顔料≫による仕上げです。
≪顔料≫とは簡単に言うとペンキ、吹付のようなものです。
全面べた塗りなので時間もかからず、技術的にも簡単なのがその理由だと思います。
一見ムラなく染まって綺麗なんですが、これ弱点があります。
履いている内に屈曲部分などが剥がれる可能性があるんです。

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なのでBROSENTには『染替えた靴の染直し』なんて依頼も結構ございます。
ただこれ一度塗られた≪顔料≫を落とさなければならないので、ちょいと面倒です。


同じように元々≪顔料≫で仕上げられている靴、実は皆さんが思っているより多いです。
先ほど書いた様に≪顔料≫はペンキのようなものです。
革の表面はプラスチックのようなノッペリとした顔つきになってしまいます。
あまり高級感はありませんね。。。(;^_^A
ではなぜこのような仕上げをするのでしょうか?
≪顔料≫仕上げの革は、ペンキを塗った板と同じです。
木目も何もあったもんじゃありませんよね?
例えば高級寿司屋さんのカウンターにある綺麗な1枚板のカウンター。
あれって綺麗ですよね。
木目が綺麗じゃないとあんなカウンターは作れません。
想像してみて下さい。
高級寿司屋さんに行って座ってみたら、木目が汚い板に茶色のペンキを塗ったカウンターだったら。。。私なら引きます。。。
要は元の革質を誤魔化すためにやっているんですね。

ですが、BROSENTの手にかかれば!

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こちらは典型的な≪顔料≫仕上げの靴です。
≪顔料≫仕上げの靴は≪顔料≫が邪魔して≪染料≫が染み込みません。
なので一度≪顔料≫を徹底的に落とします。
その後≪染料≫を使い革の内部まで染めていくと。。。

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革本来の顔が表に出てきました!!
毛穴とかもきちんとあるのが分かるでしょうか?
こうなると使い込んだ時に味が出てきます。
≪顔料≫仕上げの靴は。。。『単にしわが入った古い靴』にしかなりません。

『染替えは色が変わるだけじゃない!』の1つ目は、『革が本来の味を取り戻すが出来る!』です。


次はこちらのお靴をご覧ください。

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大分お疲れのご様子です。。。(T_T)
表面も油分が抜けてもカサカサです!!

で~す~が~!!
BROSENTの染替えの手にかかると!!

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当然履きじわは残りますが、表面的にはほぼ新品に戻ります!!
実はこれ訳がありまして、≪染料≫で仕上げる場合中までしっかり入るように表面を一旦荒らします。
その後しっかり≪染料≫で染めて、最後に表面を改めて整えるのです。
その為見た目がこのように綺麗な状態に戻ってくれるのです。
まさに復活!!と言ったところでしょうか。

2番目の『染替えは色が変わるだけじゃない!』は、『古くなった靴が復活する!』です。


最後はこちら。

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大分汚れが目立ちますね~。
上のお靴はライトブラウンなので履きじわの汚れが目立ちますし、こなると完全に除去するのは大変です。
下のお靴は染みです!!
落せる場合もありますが、染みの成分によっては困難な場合もあります。

そんな時は!!

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染めちゃえ!!です。
濃い色に仕上げる事で汚れや染みを目立たなくしちゃう、と言う裏技です。
発想の転換ですね。。。(;^_^A

3番目の『染替えは色が変わるだけじゃない!』は、『汚れや染みを誤魔化せる』でした。


このように色を変えるだけでなく様々な効果をもたらせることが出来るBROSENTの染替え。
悩んでいる靴がありました是非一度ご相談ください!!


by brosent | 2019-11-10 19:19 | ビジネスファッション

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こんにちは、BROSENTの清水です。
最近ですが私も初めて見た靴が染替え依頼でBROSENTにやってきました!
靴業界で働いて約四半世紀。
長年世界中の靴を見てきた私ですが、この靴は初めて見ました!!
ちょっと面白かったのでご紹介しますね。

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もちろんそういう靴があることは知っていたのですが、私自身がこの目で見るのは初めてでした。
『へ~、こんななんだ!』とまじまじと見てしまいました。
まぁスタイルはお作りになったご本人様の趣向ですからあまり気になりません。
一応靴屋さんなんで作りの方に興味津々です。
ふむふむ。。。如何にも『手作りでございます!』と言った作りです。
機械製より雑ですが、手のぬくもりを感じますね。

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皆さん、この靴どこの靴だか分かりますか?
ちょっと靴が好きな方なら知っているブランドだと思います。
答えは最後に書きますね。
ヒントはフランス靴です!


ちょっと話変わって、フランスと言えば。。。
私海外メーカーとの取引も20年ほどやっておりました。
扱ったことのある国はイギリス、イタリア、スペイン、ポルトガル、ドイツ、ルーマニア、アメリカと多岐にわたります。
当然外国の方のお知り合いが増える訳ですが、その中に当時スペインの≪CARMINA(カルミナ)≫のパリ店の店長をしていらっしゃった方がいました。

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以前もこちらのブログで何回かご紹介したパティーヌの達人ミゲールさんです。
当時フランスのビスポーク靴に興味があった私の為にミゲールさんが友人のビスポーク職人マルティネスさんと一緒に食事をする機会を作ってくれました。
マルティネスさんは≪B●●●●●●≫で15年ほどビスポーク担当を務めた後、≪●●●●●●Y≫に引き抜かれたと言うパリでも指折りの職人さんでした。
ビスポーク職人、パティーヌ職人、バイヤー(←一応私)が集まってお酒でも入ろうものなら話は当然靴談義となります。
そこで私聞いてみました。
『ピ~!』の連続となりますがご容赦ください。m(__)m

私『日本では≪●● ●●●●●N≫あたりがフランス靴では一番有名ですけど、実際パリでの評価とかってどうなんですか?
ミゲール『そうだね~。。。有名だよ、パリでも』
マルティネス『確かに有名だけど、靴好きが履く靴じゃないね。どちらかと言うと良家のボンボンが履く靴のイメージかな。お洒落じゃないよ。
私『(厳しいな~。。。(;^_^A))じゃあお洒落なパリの人が履く靴ってどこのブランドなんですか?
マルティネス『これは世界中どこ行ってもそうだと思うんだけど、やっぱりオーダーだね。』
ミゲール『≪B●●●●●●≫とか≪●●●●●●Y≫のシュールムジュール(=ビスポーク。靴の場合オートクチュールとは言わないんですね。。。)、最近だと≪C●●●●●●≫とかね。』
マルティネス『ただどこもビスポークは厳しいのが現状だね。ほら、どこもシュールムジュールが売れないからプレタポルテ(=既成品)実際僕も≪●●●●●●Y≫で働いてたけど、シュールムジュール部門を止めるかもしれないって言うんで、今は独立しようと思ってるんだ。これ試作品なんだけど。。。』

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私『やっぱりこのスタイル好きですよね、パリの人』
マルティネス『やっぱりパリのお洒落な人はこういうエレガントなやつが好きだね。私もそう。』
ミゲール『CARMINAのパリ店でもスペインの店舗と違ってエレガントなラストが人気だよ。前に日本に行った時に思ったんだけど、日本人が好むラストもパリのお客様と同じだよね。じゃあ何で≪●● ●●●●●N≫とかが人気なんだろう。。。?』
私『。。。雑誌。。。かな。。。???(;^_^A。』

何て会話をしたことを思い出しました。
いや実際に現地の人の話を聞いてみないと分からない事もありますね。

さて!話を戻しましょう!!
今回ご紹介した靴の正体は!!

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≪Berluti(ベルルッティ)≫のスールムジュール=ビスポークでした!!

いや、既製品からは想像も出来ないスタイルですね~!!
もっともシュールムジュールなのでお作りになられた方の希望ですから、スタイルは関係ないかもしれませんが。。。
最近の靴ではないので、もしかしたらマルティネスさんが作った靴かもしれないですね。

で、この靴が当店の本間先生の手にかかって生まれ変わりました!!
ご覧ください!!

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色だけは既製品の≪Berluti(ベルルッティ)≫のみたいになりましたとさ。。。(;^_^A
ちゃんちゃん。。。

by brosent | 2019-10-20 18:27 | ビジネスファッション

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こんにちは、BROSENTの清水です。
BROSENTの人気メニュー≪染替え≫。
最近では遠方にお住いのお客様や、同業者様からの依頼も増えております!
本日はお客様がどんな理由で染め替えを依頼するのか?と言うお話です。

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染め替える理由は人それぞれ、まさに十人十色です。
最も多いのがこのパターン。

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店頭に置いてあるとライトブラウンの靴ってカッコ良く見えます。
が!いざ履いてみると足元だけ浮いちゃうケースが多いんです。
若い方が結構履いていますが、良い大人がダーク系の服の足元がこれではちょっと恥ずかしいですね。
と言う訳でダークブラウンやブラックに染め替えたいと言うお客様が非常に多いです。

続いて多いのが。。。

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色褪せです。
特にイタリア物の手染めは染め自体が薄いため、色褪せが結構多いようです。
色焼けで左右の色が変わっちゃった!と言うケースも濃い色に染めればOKです。

続いては!

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結構履いてボロくなっちゃった(T_T)、と言うパターンです。
こちらのお靴もつま先が擦れちゃったり、だいぶダメージがありました。
ですがブラックに染める事で見事に復活しました。

似たようなケースだと。。。

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やっちゃいました!
染みです!
しかも靴が高い!!
ですが元の色さえ諦めて頂ければ、染みの色より濃く染める事でごまかすことが可能です!!
みっともないから履けないや。。。捨てるか。。。と言う靴も染め替える事でまだまだ現役でお使いいただくことが出来ます!!

最後に。。。

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実はこちらのお客様がそうだったかどうかは記憶にないんですが、たまにいらっしゃるのが『黒が欲しかったんだけど、セールになってるのがコンビだったから染めること前提で買ってみた』と言う方。
確かに黒って型自体を廃番にしたり、コレクション、木型自体を廃番にしないとセールにならない事が多いんです。
染め代を足しても定価よりは安いと言う裏技です。
賢いですね~!!


と皆さま様々な理由で染替えていらっしゃいます。
『もうダメかな~』と諦めて捨ててしまう前に是非一度BROSENTにご相談ください!!

by brosent | 2019-09-15 18:29 | ビジネスファッション

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こんにちは、BROSENTの清水です。
先日当サイトの『革の染替え』のページに『染替えが出来るものと出来ないもの』を掲載しましたが、念のためこちらのブログにも掲載したいと思います。
染替えを検討されている方は是非参考になさって下さい。


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まずBROSENTの染替えについて話しましょう。
BROSENTの染替えは全て染料を使って皮革内部から染めていきます。
その為革が本来持つ独特の雰囲気を壊すことがありません。


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お店を始めてから周りの話を聞いていると、どうも『染替えやってます』と言う店舗の多くは革の表面に顔料を吹き付けている所が多いみたいです。
確かに技術はそんなにいらないですし、大概の革に出来ちゃうので多いのも頷けます。
ですがこれ弱点があって、履きじわ等動きの多い箇所が割れてくる可能性があるんです。
一方染料の場合色の調整など経験と技術が必要になります。
天然皮革が相手ですから同じようにやっても毎回同じ様に仕上がるとは限りません。
ですので毎回調整が必要なんです。
また吹き付けるのではなく、革の内部に浸透させなければならないので、染料=水分を弾く革は染替えがしづらく、ないし出来ない物も出てきます。
と言う訳で、今回は素材別に見る『この靴は出来るの?出来ないの?』をご紹介致します。

あ、まず基本の基本ですが、≪染替えは薄い色から濃い色への変更≫となります。
ブラックをブラウンにすると言ったことは出来ません。
ブラウンからネイビーやグリーンになどは元の色の濃さによって出来たり、出来なかったりするのでその辺りはご相談ください。

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では行ってみましょう。
一番やりやすいのが革の表面をコーティングしていないスムースレザーです。


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見分け方は『アンティーク加工』が施してある革、『何となくムラ感がある』革はこれの確率が高いです。


続いては顔料仕上げの革です。


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この革は出来る場合と出来ない場合があります。
写真の白革のように厚く仕上げられていると出来ません。
薄い仕上げの場合は除去してから染め変えることが出来ます。
実はこの革皆さんが思っている以上に世に出回っています。
細かい傷や血管の跡などを誤魔化せる=革を無駄にしないで使えるため多く使用されているのだと思います。
見分け方は『色にムラ感が無い』『妙にハイシャインがしやすい(水分が入らないのでやりやすいんです)』と言ったところでしょうか。
ちょっと一般の方では見分けるのは難しいかもしれません。
靴屋さんでも見分けられる方少ないかもしれない位なので。。。


続いてはガラス革です。


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これは残念ながら染替えは出来ません。
革の表面を合成樹脂でばっちり覆ってしまっているので、染料が浸透しないのです。
また除去することも出来ません。
見分け方は『プラスチックのような光沢』があることです。


ガラス革より更に厳しいのが。。。


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パテントレザー、所謂エナメルです。
こちらもガラス革同様ウレタンなどの樹脂でコーティングしてある為、染料が染み込みません。
残念ながらこれもアウトです。
これは見れば誰でも分かりますね(;^_^A


続いてはカーフに続いてご依頼の多いコードヴァンです。


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これは可能です。
一部顔料加工を施したコードヴァンもありますが、過去の例から見ると除去可能な範囲です。
ただ色が濃い物が多いので同色による染直しか、黒や濃いネイビーなどへの変更しか出来ません。
あ、因みにウイスキーなど薄い色のコードヴァンが何故少ないかと言うと、裏面(コードヴァンは裏革です)をローラーで潰す際にどうしても埃などが入ってしまい、汚れが付いちゃうんです。
その汚れが目立ってしまうため薄い色のコードヴァンってタンナーさんが作りたがらないんです。
豆知識でした(^_^)v


続いてはオイルレザーです。


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これは大概大丈夫です。
ただオイルが染料を弾く事があるので、結構染料の量を増やす必要があります。
その為ライニングへの色抜けが起こる可能性があります。
また仕上がりは少し光沢が出るので、オイルレザーのマット感が好きな方は避けた方が良いかもしれません。
見分け方は≪裏から指で押して、押した部分が白っぽくなる≫ようならこの革の可能性が高いです。


最後はスエードです。

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これも出来る場合と出来ない場合があります。
そもそもスエードは色ブレが起こりやすく、安定した色が非常に出しづらいです。
またライニングへの色抜けの可能性もスムースと比べ遥かに高くなります。
なのでそれらを防止するためにかなり濃い色への変更が条件となります。
これは見分け方はいらないですね(;^_^A
染められるか染められないかはちょっとご自身では判断できないと思うので、ご相談ください。


最後にコンディションの悪い革は染替え出来ない場合もございます。

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クラック(ひび割れ)などから一気に染料が入ってしまい、その部分だけ濃くなってしまったりしてしまいます。
また革が劣化していると染替えの作業自体に耐えられない可能性があります。
この辺りの判断も分からなければ是非ご相談ください。


と色々と書きましたが、『分からなければ相談する!』が一番だと思います!!
是非お気軽にお問合せ下さい!!



by brosent | 2019-01-20 19:30 | 革靴

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こんにちは、BROSENTの清水です。
先日うちのお店に染め替え希望である靴がやって来ました。
その靴は何と懐かしいわが子だったのです!!
さてその正体とは!?

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その靴は染め替え希望でやって来ました。
じゃん!!

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対応したは職人の本間君。
横目でちらりと見た私。。。『お~!』。。。そして。。。( ̄ー ̄)ニヤリ
ブランドは皆さんご存知の英国のCrockett&Jones(クロケット&ジョーンズ)。
モデルはCRAWLEYと言って2アイレットの外羽根プレーンです。
でもって木型は#360と言う木型を使用しています。
『ん?#360?』と思った方はちょっとだけ靴に詳しい方。
同社では#337や#348、最近では#363あたりが有名です。
#360を知っている方は結構マニアックな方だと思います。

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やや長めのラウンドトゥが特徴のこの木型。
実は私が前職時代に手掛けたラストなんです!!
一般的に雑誌などに書かれている『別注木型』。
実はその多くはメーカーが開発したものを『これうちだけの独占販売にして』なんて言うのがほとんどで、『この木型でトゥ丸くして』だったらかなり良い方です。
ですが基本設計からメーカーにお願いしちゃったのがこの木型です。
メーカーのスタッフに分かりやすく『踵はD、ウェストはC、ボール(一番広い所)はEで作ってちょうだい!』とお願いしました。
社長のジョナサン超苦笑いでした(;^_^A
ただやったことが無いらしく、調整はかなりおっかなびっくりで、『もっと小さく!!』をかなりの回数繰り返しました。
1年半~2年くらいかかったでしょうか?
ようやく出来たのがこのラスト、#360でした。
だから他のC&Jの木型とは履き心地が違います。
かかとが小さく日本人向きなんです。
最近はこれに影響を受けてだいぶ踵の小さい木型が増えているようですが。
スタッフから『差別化でソールやライニングを緑(店舗のイメージカラー)にしたい』と言う意見があったのでそうしましが、私個人はそんなことどうでも良くて、とにかく履き心地の良い木型を作りたかったんです。
当初は私が働いていた店だけでの展開でしたが、その後革靴文化のレベルの高いフランス・パリにあるC&Jの直営店などでも販売され人気となりました。

そんな苦労をして作ったわが子が里帰りのようにうちのお店にやってきてくれたのです。

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水染みでしょうか?
全体的に汚れてしまっています。
ライトブラウンは日常使いするとどうしてもある程度汚れてしまうので致し方ないです。
ですがそこはわが子!
『本間先生何とかして下さい!!(T_T)』
と言う事で先生頑張ってくれました!!

じゃじゃん!!

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見事にダークブラウンとなって復活です!!
流石本間先生です!!
また元気になったのでご主人様の足元でしっかり活躍してもらいたいと思います!!
頑張れ~!! \(T_T)/


と、昔からそうやってメーカーに我儘を言ってきた私です。
2018年現在かつてないほど我儘を言って作ったのが今のBROSENTの木型です。
是非その履き心地を体感しにいらっしゃって下さい!!

因みにC&Jではその後商談しにショールームへ行くと『トム(←私の事)が来たからサンプル隠せ!』と冗談を言われるようになりました(;^_^A
ですが、『こんなサンプル(木型)の試作作ったんだけどどう思う?』と言う相談も受けるようにもなりました(^_^)v
とさ。。。


2018年2月9日掲載

by brosent | 2018-10-07 18:46 | 靴磨き

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皆さんこんにちは、BROSENTの清水です。
最近お陰様で実店舗へのご来店や、販売提携店舗が増え、お客様の目に留まることも多くなってきました☆
そこで改めて『BROSENTとは何ぞや?』と言うお話をさせて頂きたいと思います。

BROSENTは靴屋さん、そんなことはもう十分ご承知して頂いているとは思いますが、ちょっと普通の靴屋さんとは違います。
これ私もある程度想定してはいたんですが、実際始めてみて確信に変わりました。
BROSENTは違います!!
さて、何やら謎かけのような始まり方をしてしまいましたが、是非最後までお付き合いください。


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BROSENTは私清水と、相方の本間君の二人で運営しています。
私は某靴屋さんで、長年海外の靴メーカーからの商品買い付けや企画に携わって来ました。
イギリス、イタリア、スペイン、ポルトガル、フランス、ルーマニア、アメリカと様々な国のメーカーと付き合っていたため、『○○ではこうやってたよ』などのアドバイスが出来るのでメーカーからも重宝がられていました。
現在お店では靴のデザインや、フィッティングなどを主に担当していますが、これらを一括で行っているので、商品に対する知識が普通の販売員さんとは全く異なります。


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さて話は変わり、そんな私が本間君と組んだのには訳があります。
同じ靴でも靴屋さんとメンテナンス屋さんでは持ってる知識、技術が全然違います。
彼、本間君は現在色々な所で行われているメンテナンス講習会でお話している講師の方達の先輩、師匠みたいな存在なんです。
ある程度始める前から想定はしていたんですが、やってみて確信に変わりました。


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僕も一応前職時代は数十人部下がいたので、メンテナンスなどは教えていたので、全然自信が無い訳ではなかったのですが、レベルが違いました。
ハイシャインなぞ彼の中では簡単な部類に入ると思います。
汚れ落としや染替えなど困った時ほど役に立ちます。
このたくましい相棒の他にも。。。


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国内のグッドイヤー工場ではナンバーワンだと私が思っているセントラル靴さんや。。。


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親子代々で靴に携わる、3代目社長が率いる折田商会さんなど、BROSENTには靴に関するそれぞれのプロが集結しているのです。
こんな靴屋さん世界を見回してもそうそうあるものじゃありません。

靴をオーダーしに来ても良し、フィッティングの相談に来ても良し、メンテナンスや修理の依頼に来ても良し。。。ここまで革靴に関して全方位的にハイレベルで対応できる靴屋って意外とありません。
革靴の事で困ったことがあったら是非BROSENTに頼ってみて下さい!
損はさせませんよ!。。。多分。。。(;^_^A


※2017年6月26日掲載

by brosent | 2018-02-25 17:45 | 革靴

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こんにちは、BROSENTの清水です。
連作企画『私と世界の靴』、今回はBROSENTも得意としている革を染める技術についてお話したいと思います。
皆さんイタリアのマルケ州と言う場所をご存知でしょうか?
知ってらっしゃる方はかなりの靴マニアです!
今回はそのマルケ州を舞台にしたお話です。
興味があったら是非お付き合いください。

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清水『本間、ノーザンプトンって知ってるか?』
本間『馬鹿にしてるんですか!?これでも靴に携わってる人間ですよ!イギリスの靴の有名な産地じゃないですか!』
清水『おぉ、そうか!じゃあマルケって知ってるか?』
本間『母を訪ねて三千里?』
清水『。。。。。。。。。。。。。。。。。。マルケってのは、トスカーナと並ぶイタリアの靴の一大生産地の名前だよ。場所はイタリアを足に例えるとふくらはぎの辺りだな。すねにあたるローマのちょうど逆側辺りかな』

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清水『トスカーナがメンズ、レディースを問わずモカシンとかカジュアル靴が中心なのに対し、マルケはメンズを中心に作ってる靴の聖地みたいな場所だ。何てったてメーカーの数がノーザンプトンとは比べ物にならん。ノーザンプトンが10社満たないのに対し、マルケには数千と言われるメーカーが乱立してると言われてる』
本間『凄いじゃないですか、マルコ!』
清水『マルケだ!ケ!ケ!』
本間『マルケですね?』
清水『そうだ!で、そのマルケだが、例えば俺が付き合ってたマウリッツィ、ヴェガ、アルマス、リゲインを初め、有名どころだとトッズ、サントーニ、ラッタンジなんかも皆マルケにあるメーカーだ』
本間『今度はホントに凄いですね、マルケ!』
清水『覚えたな、マルケ。では本題に入る。そのマルケにあるマウリッツィやアルマスの工場で見たんだが。。。』
本間『見たんだが?』
清水『うちと同じことやってます!』
本間『ん?』
清水『BROSENTのオーダーと言えば?』
本間『フリーカラーシステム!』
清水『そう!ヌメ革からお客様のご要望に応じて色染めを行うフリーカラーシステム!それと同じ技術を彼らもやってるのよ』
本間『そうなんですか!?』
清水『じゃあ見てみよう』

清水『まずはアルマスから見てみよう』


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本間『家みたいな工場ですね?』
清水『家兼用だからな。ここんちみたいに一族だけで小さくやってるメーカーが一杯あるんだよ、イタリアには』
本間『へ~』
清水『で、アルマスが使っている革がこちら』

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本間『綺麗な革ですね!うちと同じアノネイですか?』
清水『違うんだな。ここはイタリア・イルチェア社のベティスっ革のナチュラルを使ってる。うちはアノネイ社のヴェガノってやつなんだけど、厚さが違うんだわ。』
本間『厚さ?』
清水『そう。アノネイ社の革の方が基本厚いのな。その分ちょっと固いんだけど、うちの靴グッドイヤー製法だろ?その場合はある程度しっかりした革の方が向いてるんだわ。イタリアはマッケイ製法が多いだろ?その場合はベティスの方が柔らかいから適してるんだよ』
本間『へ~』

清水『で、染め始めます。この時は靴になってるナチュラルが無かったんで、代用した白い革でやってもらったんだ』


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清水『使うのはこの2つ。液体の染料と、固形染料。固形って言ってもゆるいクリームって感じかな』
本間『一緒ですね、うちと』
清水『で、まずはスポンジで塗っていきます』

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本間『あ!これも一緒だ!』
清水『な?面白いだろ?全く一緒なんだよ』
本間『パクられたか!?』
清水『いや、彼らうち来たことないし。。。でこんな感じになります』

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清水『これを全体に施すと。。。』

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清水『写真の右側のようになります。で。。。』
本間『分かりました!うちでもやってる最後のフィニッシュをかますと、左のようになるわけですよね?』
清水『正解です!』

清水『では次にマウリッツィ見てみようか』


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本間『こっちは工場!って感じですね』
清水『結構立派な工場だね。規模的にも大きい方だと思うよ』
本間『ここも革はイルチェアですか?』

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清水『そう、ここんちもイルチェア使ってた。同じイタリアだから安く手に入るってのもあるのかもね』
本間『なるほどね~』
清水『ただここんちがちょっと違うのは液体染料を使ってないこと』

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本間『あ、確かにそうですね』
清水『かなりゆるいクリーム状の染料でやってたな』
本間『まぁ、何が正しいってことはないですからね。それぞれのやり方があって良いんじゃないですか?』
清水『ただ色が浅いよね、このやり方だと。うっすら下地が透けるって言うか。そういった感じが好きな人っているでしょ?如何にもハンドペイントです!みたいな感じがするのが良いんじゃないかな?』
本間『うちはお好みでどっちでも出来ますけどね』

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清水『で、4回くらい重ねて完成って言ってたかな』
本間『海外では普通にやってるんですね。あ、でもイタリア以外はあまり見ないですね』
清水『フランスはやってるな』
本間『そっか。パティーヌですね?』
清水『そう。どっちにしてもラテン系の感性が生んだ手法なのは間違いなさそうだね』

本間『じゃあ僕の方から宣伝を!好みの色を選べると言うのは実は海外メーカーのオーダー会などではやっているところもあります。ではBROSENTは何が違うのか?無料なんです!通常は追加オプションとして2万円とか取ったりするのが普通ですが、BROSENTでは基本仕様として組み込まれています。したがって追加で料金を頂くことは致しません』


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本間『またこの技術を応用した革の染替えも行っています。原則薄い色から濃い色への染替えとなりますが、液体染料を用いて内部から染め上げていくので、染替え後は普通の革と同じように扱って頂ければ大丈夫です』

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清水『はい、ご苦労さん』
本間『海外の良い素材&手の細かい日本職人の技術&ラテンの感性の集合体がBROSENTの靴って訳です!』
清水『まだやってるよ。。。では次回また!』


by brosent | 2017-07-08 18:30 | 革靴